2023年4月20日に金環皆既日食が起こることが話題を呼んでいますね。
2023年内には日食が2回、月食が1回起こると言われています。
今回はその中でも月食に焦点を当てて「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」についてご説明したいと思います。
今回は「月入帯食」の仕組みや時間、いつ起こりそれは何年に一度の頻度なのかを調査しました。
・月入帯食の仕組みをわかりやすく説明!
・月入帯食はいつ?時間は?
・月入帯食は何年に一度?
月入帯食とは?
【ほしぞら情報】7月17日の明け方、南西諸島、九州地方、四国地方(東部のごく一部を除く)、中国地方(東部を除く)で部分月食が見られます。欠けた状態のまま西の空に沈む、月入帯食(げつにゅうたいしょく)となります。 https://t.co/vZNJJifKT2 #国立天文台 pic.twitter.com/wFlcqDUTm5
— 国立天文台 (@prcnaoj) July 16, 2019
まずは月入帯食とは何なのかをご説明したいと思います。
月入帯食とは、空に月が浮かんでいるうちに月食が起こり、月が欠けた状態のまま沈んでいくことを言います。
月の出入りというのは普段、月の中心で測られているのですが、月食自体必ず満月の時に起こるので、この場合の月の出入りは月の上辺で判断されます。
月入帯食の逆で月が欠けた状態で昇っていく月出帯食という現象もあるので気になる方はチェック願います。
月入帯食の仕組みをわかりやすく説明!
【あす朝、観察が難しい部分月食】
部分月食開始は午前5時1分で南西方向
福岡市で見える高度は2.7度 非常に低い
午前5時20分頃欠けながら沈む(月入帯食)
なお午前3時42分頃から半影食という
少し月が暗くなる現象が始まります
以下参考:国立天文台https://t.co/J4FPqom9FH
添付は上記から加工作成 pic.twitter.com/Cissgh00nM— KBC九州朝日放送 みんなで防災 (@KBC_BOUSAI) July 16, 2019
月入帯食の仕組みを、できるだけわかりやすくご説明したいと思います。
そもそも月食とは、太陽・地球・月の天体がこの順番で一直線に並んだ時、月に地球の影が落ちて全体、または一部が見えなくなることを言います。
なぜ地球の影が落ちると月が見えなくなるのか。
それは、月が自ら光を放っているわけではないからです。
普段青白く光って見えるのは、太陽の光を受けているためです。
月入帯食はいつ?時間は?
月入帯食はいつ何時に起こるのか調査してみました。
2023年の月食は10月29日に見られると予想されています。
部分月食で小笠原諸島などで月入帯食となります。
各地の月食の始まり予想時間は以下の通りです。
地域 | 食の始め | 位置角 |
那覇 | 29日 4時34.5分 | 66度 |
福岡 | 29日 4時34.5分 | 74度 |
京都 | 29日 4時34.5分 | 76度 |
東京 | 29日 4時34.5分 | 77度 |
仙台 | 29日 4時34.5分 | 80度 |
札幌 | 29日 4時34.5分 | 85度 |
どの地域も食の最大は5時14分頃、終わりが5時53分頃となっています。
月入帯食は何年に一度?
月入帯食は何年に一度起こるものなのかを調査してみました。
月食自体、年に1~2回、多くても3回しか起こりません。その中で月入帯食は2年連続で観測されたこともあれば、5年ほど空いた年もあります。
2023年の月入帯食は一部地域でのみ観測が可能なようですが、前回月入帯食が観測されたのは2019年となっているので4年空いたことになりますね。
ちなみに次の月入帯食は2028年と予想されています。
皆既月食の方が見応えがあるので騒がれがちですが、月入帯食もなかなかにレアですね。
可能な方はぜひ観測してみてはいかがでしょうか。
月入帯食とは仕組みを説明まとめ
今回は「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」についてご説明させていただきました。
・月入帯食の仕組みをわかりやすく説明!
・月入帯食はいつ?時間は?
・月入帯食は何年に一度?
いかがだったでしょうか?
普段あまり意識することがなくても、いざ月食が起こるとなるとやはり、宇宙や天体というものの広さや大きさを考えてしまいます。
遠い昔、コロンブスは原住民の説得に当たった際に「月が赤くなったら神様が怒っている証拠」だとして、皆既月食の後月が赤く見えることを利用したと言います。
コロンブスは原理を知っていたのかもしれませんが、原住民にとっては畏怖そのものだったことでしょう。
さらに海で生活する生き物の中には、満月の日にしか産卵しないものもいます。
そんな風にある種の神秘性を持って見られてきた月。
月食のニュースを機に改めて天体観測をしてみるのもいいかもしれませんね。
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